院内予防研修③:親子で考えるむし歯予防(R6.8.8 院内研修より)
こんにちは、だいふく歯科です。
今回の院内研修は、「親子で考えるむし歯予防」がテーマでした。
小児のむし歯は世界各国共通の問題です。
ひと昔前と比べてむし歯は大きく減りましたが、まだむし歯に悩まされている子どもたちはたくさんいます。
院内研修①の内容:「むし歯になる子、ならない子の違い」を深めるように、研修を行いました。
毎日忙しいけれど、むし歯もちゃんと予防したい。
そんな患者さんからよくいただく質問をもとに、Q&A形式でまとめています。
時間をかけるべきポイントを整理して、お子さんの歯を守りましょう!
Q. 親子で食器は分けた方がいいですか?
A. 食器の共有はしない方が無難。でも、むし歯の決め手とは言えません。
昨年8月に、日本小児歯科学会が、”子どもと食器を共有することの是非” について声明を発表しました。
食器を共有するべきではない、という科学的根拠は不十分であることから、当初は食器共有を推奨する内容でした。しかし現在は、食器共有を推奨しない文章に変更されています。
食器の共有は研究が進んでおらず、結論の出ていない問題です。ある研究では、離乳食開始前に既に、むし歯菌の感染は起こってしまっているとも言われています。
まずはフッ化物の利用など、結論の出ている確かな予防手段から実践しましょう!
Q. こどもの診察中、親は一緒に部屋にいた方がいいですか?
A. よろしければぜひ、同席してください!
こども、保護者、歯科医院が良い さんかく関係 を作ることが小児歯科治療の秘訣です。
お子さんと一緒に見聞きしたことは、ご家庭でも話題に上りやすいです。話題に上る回数が多いと関心が高まって、歯を守る意識がもっと高まります!
また、「保護者にむし歯が多い場合、こどもにもむし歯ができやすい」ことが数多くの研究で証明されています。こどものむし歯予防と、大人のむし歯予防には共通することもたくさんあります。一緒にお話を聞いていただくことで、ご家族みんなのむし歯を減らすことができます。
次回の院内研修は、歯周病の治療と予防についてを予定しています。
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一生涯、ごちそうを笑顔で頬張る幸せをより多くの人に
世界各国の研究を道標にして真に効果のある予防歯科医療を実践します。