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院内予防研修①:むし歯になる子、ならない子の違い(R6.7.11 院内研修より)

むし歯は世界中で35億人が悩まされている病気です。


先進国では フッ素入り歯磨き粉 の力でむし歯が減ってきていますが、”むし歯になる子” と ”むし歯にならない子” の格差が問題になっています。

実は日本でも、似たような現象が起きています。


こども時代からむし歯にならない習慣を身に付けることが、おじいちゃんおばあちゃんになっても自分の歯でおいしくごはんを食べるための秘訣です。


こどもをむし歯にさせないための「ヒント」を紐解くために、香港で幼稚園児741人を対象に行われた研究を中心に院内研修を行いました。

今回はその内容を簡単に解説します。


むし歯予防の大前提はフッ素を上手に使うことですが、それだけでは防げないむし歯があることも、悲しいですが現実です。


香港は市民に広くフッ素の恩恵が行きわたっている地域なので、むし歯のリスク指標になるフッ素以外の要素を探る参考になります。


●むし歯ができやすい子の特長は

 ・おやつを1日2回以上食べている

 ・磨き残しがたくさんある


○むし歯ができにくい子の特長は

 ・ご両親がお子さんの歯に関心を持っている

 ・ご両親がむし歯予防に関する正しい知識を身に付けている


などでした。

ちなみにご両親のお口にむし歯がたくさんあっても、お子さんのむし歯の数が多いとは限らないようです。正しい知識はむし歯のリスクを下げる力になることが示唆されています。


☆こどもを歯医者さんに診てもらうだけではなく、ご両親が歯の守り方を教わることが、むし歯予防のキーポイントです


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一生涯、ごちそうを笑顔で頬張る幸せをより多くの人に


世界各国の研究を道標にして予防歯科医療を実践します。


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